自分の見方とお客さんの見方は違う、もしくは違ってもいい

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20100114/1263451331
好きを貫いているかというと微妙だけど楽しく仕事してる私が通りますよ、と。


別に自分を捨てなくてもお客さんに喜んでもらえる場合も多々あると思うのだ。
仕事をする人が自分の見方で楽しい・嬉しいと思えるやり方で仕事をしたとして、
その結果が顧客の見方で好ましいものであれば双方ともにハッピーだが、
この時顧客は仕事をする人がなぜハッピーであるかを仮に全く分からなかったとしてもハッピーである。


レガシーコードの改修で高品質を実現したことで顧客が喜んでいるとする。
開発者にとって、そのコード自体は全くエキサイティングでない事も、
俺々バージョン管理を通じて分散SCMでのtopic branchの運用ノウハウを蓄積出来てうれしい事も、
インチキこっそりTDDを通じて乏しかったTDDノウハウが少々身に付いて嬉しい事も、
顧客にとっては別に関係ないし、そもそも言わなきゃそんなことは知らない。


topic branchの運用ノウハウ・TDDノウハウを蓄積するのはこの開発者にとって楽しかった。
俺々バージョン管理・インチキこっそりTDDは納品物の品質に大いに貢献した。
つまり、楽しく仕事をして同時に顧客に貢献できたが、
顧客に貢献出来た、喜んでもらえたから楽しかったのか?
そんな事はなくて、趣味の開発で同じようなノウハウの蓄積をしていたとしても楽しめたはずだ。


自分がやると楽しい事とそれがもたらす結果について把握して、
顧客への貢献に繋がるように上手くマッピングしてやれば、
双方ともにハッピーになれるはずだよ、と。
で、好きを貫いて自滅するタイプはこのマッピング
大きなスコープでしかやろうとしないので、
上手く繋がらず顧客に貢献出来ないのではないかな、と。


スコープを小さくしていけばなんだかんだで
上手いマッピングがそれなりにできると思う。
で、仕事の裁量があまりにもなさ過ぎて
どんなにスコープを小さくしてもマッピング出来ないなら、
その時はまさに仕事の辞め時なのだと思うよ。