リッチクライアント最前線

テーマ

三大RIAプラットフォームベンダーがガチバトル

モデレータとパネラー

モデレータ
  • 小川 誉久さん(株式会社デジタルアドバンテージ代表取締役)
パネラー

前置き

小川さんより


エンジニアは論理的に説明できないものを軽視する。
DOS時代GUIはいらないと言われていたが、
Win3.1、95となってPCが爆発的に普及した。
リッチさは軽視できない!!

各RIAの特徴

Adobe(以下、A)
  • Webアプリは高リーチ
  • デスクトップアプリは高機能

その両方を取るのがAIR

Curl(以下、C)
  • Web上でもデスクトップ上でも同一ランタイムで動く
  • 数あるコンテンツ言語を一つに包括
  • 独自のCurl言語
  • 使いやすいIDE
Microsoft(以下、M)

ディスカッション

A
  • Flashは現状すでにリーチとリッチのいい感じの落としどころにある
  • デザイナ向けのツールはAdobe製が多い
    • これをFlexで束ねる

AIRとGoogleGearsのAPIは統合されるか?

  • 要素技術(SQLite とか)が同じだけ
C

主にエンタープライズ向けなのにLinuxMacに対応するのはなぜか?

  • エンタープライズ向けだからこそ全てのPCをサポートしたい
    • 企業にはさまざまなユーザがいるので幅広くサポートする必要がある
  • いまだにクラサバじゃないと駄目という場合も多い
  • 業務を止めないということはとても重要
    • オンラインでもオフラインでも同じように使えるソフトを作りやすい
M
  • デスクトップアプリは引き続きWindows上で使って欲しい、.NETは良いんだし
  • デスクトップアプリのMac版って出す必要あるの?
開発者はWeb・デスクトップ両方対応できるのか?
A
  • 両方FlexBuilderで書ける
  • FlashからAIRへのベタ移植なら1分で出来る
    • ただしあまり意味はない
C
  • どっちも作りは同じ
  • ただし、データについての設計が違ってくる
M
  • 同じソフト、同じ言語で作れる
  • WPFSilverlightは5分じゃムリ
    • ベタ移植が速くても意味ないから、問題ない
リッチとは何か?
A
  • 使いやすいこと
  • 目的に応じてリッチの定義は違う

(注:ECサイトよりっぽい)

C
  • より短い時間、少ない人数で業務を遂行できること
  • 開発者にとってしがらみが少ないという意味でのリッチ
    • (注:HTMLで無理やり何とか頑張った挙句涙を呑むのはリッチではない)
  • SOAでどんなバックエンドも取り込む。バックエンドとの接続もリッチ
M
  • 人がさくさく使える心地よさ

(注:Joel Spolskyさんの講演ではWindowsがまさにこれの正反対の例として挙げられてました)

イントラ業務アプリでリッチさにこだわる必要はあるの?
A
  • 結局、生産性に関わってくるので、業務アプリでもリッチさが重要
  • 要件をきっちり定義していけば、リッチさの重要性はあらわになる
    • エンドユーザからは上がってこないので、コンサルする
C
  • 入力生産性
    • 表示のリッチさだけが重要ではない
    • キーボード操作はとても重要
      • (注:WebアプリだとLDRなんかがまさにその例なのかも)

事例

(ry

まとめ

A
  • リッチさがお金に繋がる時代が来たRIAビジネスを広げていきたい
C
  • 今までクローズドだったので、これからは技術情報を公開していく
M
  • デベロッパとデザイナのコラボレーションの実例を紹介していきたい

感想

Adobeの話は自分がWeb屋だということもあってそう目新しくはなかったものの、
コンサルによってRIAの需要を作り出すという話は面白かった。
Curlの話は観点が新鮮で面白かった。
Microsoftの話は担当者が悪いのか、空気を読まずにWindowsサイコー的な話が多くて、
どちらかというと親MSの私にもちょっとむかついた。
こっちはRIAについての観点とそれに基づくアプローチの話が聞きたいのよ。